人によって生活様式は異なります。人それぞれご経験も違うのでこだわりも違います。

味噌汁を調理すること１つでも、具材は何にするか、大根を入れるとすると、いちょう切りなのか、短冊切りなのか、また、味もうす味なのか、中にはみりんを入れるという方もいらっしゃいます。

お風呂掃除も残り湯で風呂おけ、風呂イスを洗っている方、スポンジも浴槽用と床用で分けていらっしゃる方もいます。できるだけその方の生活スタイルに応じたケアができるように、最初にいろいろお伺いしながら進めてまいります。

靴も揃えずに家に入り、利用者さんに対してタメ口･･･。そんな話を耳にすると、つい、顔をしかめてしまいます。

我々は友人としてケアをしているのではなく、介護のプロとしてサポートをして、対価を頂くサービス業であると考えています。

人生の大先輩である利用者さんに対して、敬意を払うと共に、プロ意識の高い、高品質なケアをしていく必要があります。そのために、研修を充実させ、高い技術レベルを追求します。

最初にサービスの内容を決めますが、ずっと同じ状態が続くわけではありません。身体状況も変化していきます。認知症の進行、上肢・下肢の可動域が狭くなったり、気持ちの低下など、さまざまな変化が起こり得ます。

我々は単に、掃除やオムツ交換などのサービスを提供しているだけではありません。掃除であれば、居室内の散らかり方などから生活の乱れの原因をいち早く発見できる場合もあります。また、オムツ交換であれば褥瘡ができていないか、皮膚のトラブルなどを発見できる場合もあります。

このように何か変化があれば、ご家族さん・ケアマネージャーに連絡し、それに応じたケアをヘルパーに伝えていきます。